ボブスレー女子2人乗りに出場するジャマイカ代表のキリアシス・コーチが辞任したと14日、ジャマイカ連盟がツイッターで発表した。

 英BBC放送(電子版)は予定のそりを使えない可能性を指摘しており、国産のそりを開発する「下町ボブスレー」のプロジェクト推進委員会の国広愛彦委員長は15日、求められれば支援できる準備態勢を整える方針を示した。

 キリアシス氏はドイツ出身で、2006年トリノ五輪ボブスレー女子2人乗りの金メダリスト。BBCは、使用予定のそりを含む用具は同氏の持ち物のため、競技参加に暗雲が垂れ込めていると報じた。チームは昨年12月に日本製そりから同氏が持つそりに交換して好成績を挙げた。

 国広委員長は「ジャマイカが支援を要請してきた場合に備え、そりとメカニックは会場周辺に待機している」と話した。

 東京都大田区の町工場が中心となった推進委はジャマイカ連盟と「下町ボブスレー」で五輪参戦する契約を結んだが、開幕前に本番では使用しない旨を伝えられた。