韓国語はもちろん、英語が苦手な私も韓国生活で、コミュニケーション面での苦労は少ない。スタッフの方も日本語が話せる人が多いからだ。ただ、つたない英語で一生懸命に伝えようとした時「日本人ですか?」と流ちょうに返される時は少し恥ずかしいが…。

 ホテルのフロントや、交通案内のスタッフだけでなく、手荷物検査を担当する学生も例外ではない。隣国とはいえ、難解で、しかも日本以外は通じない言語をなぜ学ぼうと思ったのか。ある施設のスタッフの学生に聞いてみると、耳元で小さくささやいてくれた。「アニメです」。ユーチューブなどの動画サイトを見ながら、せりふを覚え、勉強しているらしい。「何が好きなの?」と聞いてみると、満面の笑みで、矢継ぎ早にいろんな作品を列挙してくれた。アニメへの知識が乏しい記者は、分かったのは「ワンピース」だけでしたが…。また別の学生もアニメ好きの影響で秋から日本に留学するという。アニメ恐るべし。【上田悠太】