【舞台裏】巨人大城卓三を突き動かしたもの 2回に自打球直撃、7回まで出場

巨人大城卓三捕手(33)が、4月24日のDeNA戦(横浜)で右膝に自打球を受けながら、気力でグラウンドに立ち、田中将大投手(37)を7回途中無失点と好リードしました。自打球が直撃した直後は打席で倒れ込み、苦悶(くもん)の表情。ベンチ裏での治療後も足を引きずるような場面も見られましたが、田中投手が降板する7回までは出場を続けました。

翌25日の同戦は別メニュー調整で欠場。30日の広島戦の代打まで4試合連続で欠場するほどの痛みに襲われながら、なぜ、あの日は7回まで守れたのでしょうか。大城選手の体を突き動かしたものとはー。

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★「The Backstage」

ドラマは注目シーンだけが、見どころではありません。目立たないところにも、さまざまなストーリーが詰まっています。舞台裏で、記者が見て、聞いて、思った話をお届けします。




◆大城卓三(おおしろ・たくみ)1993年(平5)2月11日、沖縄県生まれ。東海大相模で甲子園に2度出場し、10年夏に準優勝。東海大では14年全日本大学野球選手権で優勝。NTT西日本を経て、17年ドラフト3位で巨人に入団。1年目から83試合に出場。21年から3年連続2ケタ本塁打。23年WBCで侍ジャパン入り。同年の134試合、119安打、打率2割8分1厘、16本塁打、55打点は、いずれも自己最多。昨季、国内FA権を取得し、行使せずに残留。複数年契約を結んだ。昨季まで通算811試合、581安打、打率2割5分9厘、65本塁打、260打点。187センチ、95キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1億6000万円。


表情がゆがみ、痛々しくベンチ裏に

DeNA対巨人 2回表、自打球が当たり痛がる大城

DeNA対巨人 2回表、自打球が当たり痛がる大城


4月24日のDeNA戦、2回1死から打席に立った大城の右膝に自打球が直撃した。天を仰ぐように打席で倒れ込み、痛みに強いはずの男の表情がゆがんだ。ベンチに引き揚げる姿は痛々しく、アクシデントによる負傷交代が一瞬、記者の頭をよぎった。

数分間、ベンチ裏で治療を受け、再びグラウンドに現れた大城は、口元をグッと結び、決意に満ちた表情で打席へと向かった。スタンドからは大きな拍手と歓声が飛んだ。周囲は大城の痛みの強さに安堵(あんど)したが、想像を超える痛みに本人は冷や汗がにじんだ。

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。26年は遊軍。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。