午後8時からの開会式は、厳しい寒さが懸念される中で開催された。夜になって冷え込んだが、大会組織委員会による事前の注意喚起と入念な準備により、観客はスポーツの祭典の幕開けを楽しんだ。

 組織委は観客全員に、ブランケットやニット帽、カイロなどをまとめた防寒セットを配布。さらに外壁の周囲を覆う風よけを設置し、コンコースには暖房が効いた部屋やストーブを多数用意した。観客は暖を取りながら、記念撮影や談笑するなどして開始間際まで時間をつぶす人が多かった。

 ソウルから来た菓子職人のチョ・ボヨンさん(31)は「心配でカイロを四つ持ってきたが、思った以上の用意がされていた」と喜んだ。坡州から訪れた車いすの無職、シン・オクジャさん(77)は毛皮のコートにマフラーを着用。「寒いので、(式の長さが)2時間で良かった」とほっとした様子だった。

 韓国気象庁の発表によると、終了した午後10時ごろの気温は氷点下4度だった。冷たい風が吹いたものの、観衆のほとんどは席を離れることなく、聖火台に点火されて最後に花火が打ち上がるまで、さまざまな演出に見入っていた。