ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルの出場選手が13日に発表され、日本はソチ冬季五輪銀メダルの渡部暁斗(北野建設)のほか、渡部善斗(北野建設)山元豪(ダイチ)永井秀昭(岐阜日野自動車)で臨む。渡部剛弘(ガリウム)が外れた。

 13日にはジャンプ会場(ヒルサイズ=HS109メートル)で本番前最後の飛躍練習が行われ、渡部暁は3回飛び、1回目から101・5メートル、90メートル、102・5メートルで、得点はそれぞれ3位、20位、2位だった。日本のエースは「金メダル第1号になりたい」と宣言した。

 渡部暁は平昌(ピョンチャン)で複合の日本勢初の個人金メダルを狙う。鍵は前半飛躍の出来。この日も風が荒れ、条件の当たり外れが大きかっただけに「(影響が)ないとは言い切れない」と苦笑しつつ「いいジャンプをすれば、それなりの位置につけられる」と自信をのぞかせた。

 練習では23歳の山元が得点で1回目が4位、2回目が3位、3回目が9位と好調ぶりをアピールした。

 個人ノーマルヒルは14日午後3時から前半飛躍、同5時45分から後半距離(10キロ)が行われる。

 ◆渡部善斗の話 もうちょいだと思う。悪くはない。失敗しても飛んでいけるようになってきている。成功は見えてきている。まずはジャンプを飛ばないと駄目。

 ◆山元豪の話 嫌いな台じゃない。空中の癖もなく飛びやすい。風が厄介。自分のパフォーマンスができれば、(距離を)いい位置でスタートできると思う。

 ◆永井秀昭の話 少しずつだが、確実にいい感覚が生まれつつある。しっかり自分のやるべきことに集中すれば、その感覚はさらに強まってくる。

 ◆渡部剛弘の話 気持ちのいいジャンプが1回も出なかった。普段は練習の1本目にいいジャンプが出るが、今回はなかった。感覚があまり良くない。