五輪本番も「新厚底」で快走だ。女子マラソンで東京オリンピック（五輪）代表に決まった一山麻緒（22＝ワコール）が、名古屋ウィメンズマラソンから一夜明けた9日、名古屋市内で会見。東京五輪でも前日と同じナイキの最新厚底シューズで臨む意向を示した。新型で激走した翌日の疲労具合について「厚底なので保護されるというか、足裏が痛くならない」と話し、「うまく履きこなせたかな」と笑顔を見せた。

2時間20分29秒の好タイムを記録したことで、日本実業団連合から報奨金として選手に1000万円、チームに500万円が支給されるはずだった。しかし1日の東京マラソンで日本新を出した大迫に1億円ボーナスが贈られるなどするため、残金は約800万円に。一山は「（満額を）もらえないかもしれない」と苦笑いしつつ「欲しい、欲しい～」とアピールした。

スポンサーなどから報奨金資金への追加協賛が集まれば、一山に満額が支給される。日本実業団連合の友永専務理事は、追加サポートの申し出は「まだ今のところない」と明かし、援助があれば「ぜひ受けたい」と懇願した。