男子マラソン日本記録保持者の大迫傑(28=ナイキ)は12日、福島・郡山市内であった東京五輪の代表選手会見を欠席した。

理由は「新型コロナウイルス感染防止のため」という。大迫は日本陸連を通じて「オリンピックマラソン代表になれたことで、今までと変わらずレースに向けて準備をし、万全の体調で臨みたいと思います」とコメントした。

また昨年9月のマラソン・グランドチャンピオンシップを制した中村匠吾(27=富士通)も新型コロナウイルス予防のため欠席だった。男子は3人が会見に登壇したが、その中で代表に決まっているのは服部勇馬(26=トヨタ自動車)だけ。あとの2人は大塚祥平(25=九電工)、橋本崚(26=GMO)の補欠という代表選手会見としては、極めて異例な格好となった。

前日11日には研修会を行い、意見交換などもしたという。日本陸連の河野匡長距離マラソンディレクターは「代表内定者が2名来ていなかったが、そうでない4番手、5番手の選手が積極的に研修会の中で発言をしてくれた。心情的には辛い部分はあったと思うが、私はこのチームの強さが見えた」と話した。