東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの延期決定から一夜明けた25日、東京五輪出場を目指す北海道内関連の有力選手、関係者が心境を明かした。20年に照準を合わせてきた30代のベテランアスリートにとっては、1年間の延期は年齢との戦いでもある。決意を新たにして、来るべき五輪の大舞台を目指していく。

陸上女子100メートル障害の寺田明日香(30=パソナグループ、恵庭北)は五輪初出場を狙うママさんハードラーだ。延期決定に「私も含め、年齢が高い選手からすると調整が難しくなることは事実です」と話した。結婚、出産、ラグビー転向を経て復帰した昨季は、12秒97の日本新記録を樹立。家族の存在もあり、心身ともに充実した状態で今季を迎えた。それでも悲観はしていない。

「来年、1つ年を取ることによって自分の体は老いていくと思いますが、その時の体でできるベストなパフォーマンスを目指していきます」と宣言した。次戦は未定だが、この日も拠点の関東で午前と午後の2部練習を敢行。延期もなんのその。どんな障壁も飛び越えていく。