東京五輪の女子20キロ競歩代表に内定している岡田久美子(28=ビックカメラ)が22日、出身地の埼玉県上尾市内で行われたイベントに出演し、1年延期された東京五輪に向けて「メダル獲得できるよう、応援を力に変えたい」と地元ファンの前で活躍を誓った。

昨年5月に、同市のPR大使に任命された岡田。小学生だったころは、「駆けっこが得意で、負けず嫌いな性格だった」と振り返り、学業も「苦手という意識はなく、スポーツするのと同じように勉強も頑張っていたと思う」。

オフの過ごし方について聞かれると、「ワンちゃんが好きなんです」と、猫派ではなく犬派であることを明かし、「ドッグカフェに行ったり、ドッグランを遠目に見たりします」。河川敷などを利用してトレーニングしている際にも、「ワンちゃんを見かけたら目で追っちゃう」と笑った。

競歩のルールについて話題が及ぶと、両足が地面から離れた状態になってしまう「ロス・オブ・コンタクト」や、接地の瞬間に膝が曲がってしまう「ベント・ニー」について、身ぶり手ぶりを交えて丁寧に説明。さらに約10メートルほどの距離を猛スピードで往復するデモンストレーションも披露し、会場から大きな拍手を浴びた。

東京五輪の延期が決まったときには、「悔しいし、残念な気持ちになった」と、正直な気持ちを明かしたうえで、「それでもまた1年強化できると前向きに捉えて頑張っている」。昨年の世界選手権で「やっと6位に入れた。あと3つ順位を上げられれば」と、メダル獲得に意欲を見せた。

今後は来年の元旦競歩出場も視野に入れつつ、2月の日本選手権(神戸)に向けて調整していく。