世界陸連のセバスチャン・コー会長が7日、都内にある東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会オフィスを訪れ、組織委の橋本聖子会長らと面会した。

コー会長は冒頭で5日に札幌で行われたマラソンテスト大会でのコロナ対策などを高評価し、「成功裏に終えることができて、東京大会においてもマラソンは非常に成功するのではないかと思いました」と話した。

コー会長は「札幌に関してはフィールドプレーだけではなく、コロナ対策もいろいろ実施されていた。選手からも安心材料になったとの声が聞こえてくるので、非常にうまくいったんではないかと思います」。12年ロンドン大会組織委員会長を務めた経験を踏まえ、「テスト大会はあらゆる機能をテストできる役割を果たしている。幸い私たちはパンデミックのプロトコルは対応しなくて良かったので、皆さんはより複雑な状況になるため非常に同情いたします」と話した。

コー会長は9日にも東京・国立競技場の陸上のテスト大会を視察する予定。橋本会長は「まだまだやらなければいけない課題がたくさんあると思いますので、会長の視点からアドバイスをいただきたいと思います」と話していた。

その後コー会長は文部科学省を訪れ、萩生田大臣と室伏スポーツ庁長官と意見交換した。