東京五輪の競歩女子20キロ代表の岡田久美子(29=ビックカメラ)が、5000メートルを21分3秒22で優勝した。

男子と同時に一斉スタート。女子では序盤から1人飛び出す形となり、「入りが速すぎた。3秒ぐらいゆっくり行っていれば、日本新も見えていたかな」と苦笑い。それでも20キロの練習を重ねてきた中で圧勝し、「セカンドベストなので調子は良いと思う」。自身が持つ日本記録には及ばなかったとはいえ、充実感を漂わせた。

2月の日本選手権20キロ競歩(神戸)で、同じく五輪代表の藤井菜々子(エディオン)に7連覇を阻止された。「3日ぐらい落ち込んだ」と振り返るが、気持ちを整え直し、五輪に向けて改めてベース作りに着手。ゆったりしたペースと中間ペースでの練習を繰り返したことで、「土台がしっかりしてきた」。手応えを実感している。

今後は大会には出場せず、五輪本番へ向けて国内でじっくりと調整していく方針で、「確実に入賞圏内に入れる力はついていると思う」。メダル獲得を目標に、さらに上を目指して突き進む。