9日の東京五輪テスト大会で東京五輪参加標準記録を突破する48秒68の自己新を出した黒川和樹(20=法大)が、予選2組を50秒98の1着で通過した。

テスト大会の疲労が、まだ完全に抜けていないようで、足は重かったという。「あんまり動けていない」と振り返った。23日の決勝へ向けては「しっかり逃げ切って優勝をしたい」と思い描いた。

黒ぶちメガネに、メガネのズレを防止するためのヘアバンドがトレードマーク。山口・下関市出身で、田部高から法大へ進み、急成長中だ。自己ベストを0秒51更新し、日本歴代10位を出したテスト大会も、会心のレースではなく、最後の2台でフォームが崩れていた。「47秒台」も現実的に見据えている。底知れぬ可能性を秘めていそうな2年生だ。6月の日本選手権で3位以内に入れば、五輪の代表に内定する。