日本が3分16秒67の日本新記録を樹立し、東京五輪出場圏内に入った。青山聖佳(大阪成蹊AC)、松本奈菜子(東邦銀行)、佐藤拳太郎(富士通)、川端魁人(三重県教員AC)が力走。今季に池田弘佑、松本奈菜子、小林茉由、鈴木碧斗がマークした3分18秒76を上回った。

東京五輪の代表枠は19年世界選手権、21年世界リレー大会の上位8カ国に入った13カ国がすでに獲得。残る3枠はタイムが争われる形で、これまで9番手だった日本は2番手に浮上した。6月29日時点のタイムの順位で出場国が確定する。

この日は国内を拠点とするケニア選手らがチームを作り、レースが成り立った。男子の佐藤は「最低限、東京五輪の出場権を獲得できるラインを出せた。(3分)15秒を出して、出場権を確実なものにしたかった。もう少し上げなければいけない」。女子の青山も「日本記録を更新して、何とか(圏内に)入ることができたけれど、タイムは(3分)15秒台がほしかった。少し悔しい気持ちもあります」と振り返り、さらなるレベルアップを誓った。【松本航】