5組で壹岐いちこ(24=ユティック)と壹岐あいこ(20=立命大)の姉妹が、隣のレーンで競演した。姉いちこは7レーンを走り、11秒88の6着で予選敗退。8レーンの妹あいこは、自己ベストとなる11秒59の1着で準決勝(同日午後7時20分)進出を決めた。

日本最高峰の舞台で、同じ種目に取り組む姉妹が隣を走った。向かい風0・9メートルの条件下で、先頭を走ったのは妹のあいこ。レース直後には2人で会話しながらトラックを引き揚げた。

滋賀県出身でともに京都橘高から立命大に進学。19年度はいちこが大学4年、あいこが1年で切磋琢磨(せっさたくま)してきた。

姉の思いも背負い、妹は夜の準決勝に進む。