男子200メートルは小池祐貴(26=住友電工)が20秒46(追い風1・0メートル)で初優勝を飾り、同種目での東京五輪代表に内定した。

25日決勝の100メートルでは4位となり、代表入りを決定的としていた。100メートルに続いてデーデー・ブルーノ(東海大)が200メートルでも2位となり、3位に鈴木涼太(城西大)が入ったが、ともに参加標準記録には届かなかった。飯塚翔太(ミズノ)は6位に敗れた。   ◇   ◇   ◇

五輪切符とともに日本一の称号をつかんだ小池は、ゴール後に喜びを爆発させた。「日本一を取ったことがなかったから、やっぱり勝つっていいなとシンプルに思った。ずっと負け続けていたので」。日本選手権は3年連続2位。あと1歩届かなかったタイトルにやっと手が届いた。

大会前は主に100メートルの練習を重ねてきた。200メートルについては「最近は、ほとんど練習していない」と口にしていたが、決勝で持ち味である後半の加速力を発揮。「ベストパフォーマンスの出し方がわかった」とうなずいた。

100メートルでも代表入りを決定的としており、リレー代表にも選出される可能性がある。複数の種目での活躍が期待されるが、「陸連の意向もあるし、コーチと相談して決めたい。どちらも内定をもらえたら、その時点で考えるスタイルになると思う」と話すにとどめた。