陸上男子走り高跳びで2メートル35の日本記録を持つ戸辺直人(29=JAL)は東京五輪で「2メートル40で金メダル」とでっかく目標を掲げた。

5日、オンラインで会見。初の大舞台の切符を手にしたが、「出場が目標でない」。目指すのは金メダルで、8月1日の五輪決勝に調子がばっちり合うよう調整を続けてきた。日本選手権は2メートル30で優勝。残り約1カ月で助走などの技術を突き詰めることで、もっともっと記録を伸ばせる手応えがある。戸辺は「ほぼほぼ計画通りにトレーニングを進められている。日本選手権でも自己ベストを狙える状況だと確認できた。(五輪は)金メダルを狙っていける試合になる」と語った。

身長194センチの大型ジャンパー。昨季は技術よりもフィジカル面の強化に重点を置き、自身でも成果を実感する。筑波大の大学院では走り高跳びを研究し、博士号も取得している。計算した金メダルへの道筋を、現実のものと変えていく。