全日本柔道連盟(全柔連)の金野潤強化委員長(53)が15日、オンライン取材に応じ、世界ランキング上位者で争うワールドマスターズ大会(ドーハ)を総括した。

新型コロナウイルス感染拡大を受け、昨年2月以来の国際大会となり、東京オリンピック(五輪)男女代表5人を含む計9人が出場した。現地で選手らはカタール政府や国際柔道連盟(IJF)などの規定に基づいて行動。外部との接触を遮断する「バブル」が適用され、試合会場とホテル以外は外出できなかった。金野氏は「結果はそれぞれだが、安全に全てを終えることが大切。選手、監督らが無事に帰国して隔離期間を終えるまで大切なミッション」と強調した。渡航した全員が、出国から帰国後まで計7回のPCR検査を受ける予定で、現段階で陽性者はいない。

初戦の2回戦で右肩を負傷したとみられる同五輪男子100キロ超級代表の原沢久喜(百五銀行)については「まだ医師の診察を受けてないため確証あるコメントはできないが、監督や本人と話した中では、そう深刻なものではないという印象。何カ月も治療するようなけがではないと考えている」と話した。