国際オリンピック委員会(IOC)と東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会が、東京大会の延期検討を認めた。

年内、1年、2年と延期の時期は決まっていない。どの時期に延期するにせよ、さまざまな課題が発生する。

   ◇   ◇   ◇

コロナウイルスの影響はパラリンピックの方がより深刻だ。国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長は19日、公式サイトで声明を発表した。「開幕へ努力は続けるが、アスリートの健康と生命は競技よりも絶対的に優先されねばならない」。見えない敵を制圧できるまではパラリンピック開催を見送りたいというのが本音だろう。

東京では22競技539種目に4400人の選手が参加が見込まれている。その中には脳性まひや筋ジストロフィー、頸髄(けいずい)損傷などの重度の障がいがある選手も含まれる。呼吸機能が弱く、感染すれば重症化の恐れもある。パーソンズ会長の言を借りずとも、選手を危険にさらすことはできない。

出場争いは終盤に入っていたが、各競技で大会は軒並み中止された。公平性を持つ代替策も難しい。コロナの終息は見通せず、五輪次第もあるが、IPCの望みは最低でも2年後ではないだろうか。【小堀泰男】