7月24日に開幕予定だった東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの延期が決まってから一夜明けた25日、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(62)が都内で取材に応じた。

「正直なところ、予想より早く方向性が定まった。日本の世界のアスリートがさまざまな思いを抱いていると思う。ただ、これはアスリートの安全を第一に考えての苦渋の決断。理解をしていただきたい」と話した。

今夏の東京五輪を競技生活の集大成と位置付けている選手も多かった。そのような選手の心情もおもんばかった。「これが最後の試合と思っている選手は気持ちを切り替えることは難しいと思う。しかし、先が見えないではなく、前向きにポジティブに捉えて、気持ちをリセットして、2021年にさらにしっかりとした準備をしていただければ」と語った。