東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の理事会が2日都内で開かれ、12人の女性理事候補を選出した。

3日の評議員会に諮る。また、ジェンダー平等と多様性を推進する副会長として、1976年モントリオール五輪バレーボール女子金メダリストの荒木田裕子理事を選任した。荒木田氏を加えて副会長は7人になる。

橋本聖子会長が冒頭で「1つ1つの課題を克服し、世界中から歓迎される大会にしていきたい」などとあいさつした。

森喜朗前会長が女性蔑視発言の責任を取り辞任した直後から、組織委は女性理事の比率引き上げを急いでいた。現在、組織委の理事は34人(定員35人)で女性は7人(約20%)だが、手続きをへて理事45人。うち女性を19人とし、女性理事の比率を40%とする方向で調整。新たな女性理事候補として、五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さんや、パラリンピックのアルペンスキー金メダリスト大日方邦子さんらが挙げられていた。橋本会長は「ジェンダー平等の推進をしていき、組織委の信頼を回復させるため、スピード感を持ってやっていきたい」と話した。

3日夜には5者会談が行われる予定で、IOCバッハ会長、IPCパーソンズ会長、組織委の橋本会長、小池百合子都知事、丸川珠代五輪相が出席する。橋本会長は「率直に意見を出し合い、関係者が1つになれるよう有意義なものにしたい」と話していた。