来夏に延期された東京五輪ラグビー男子7人制代表候補の小沢大(31=トヨタ自動車)が29日、1年後の大舞台へ決意を示した。

代表候補合宿がこの日再開し、都内での練習後にオンラインで取材に応じた31歳は「段階的な練習再開だったが、(距離を保ちながら仲間たちと)一緒にラグビーができるうれしさを感じた。正直、今年五輪をやりたかったというのが一番の思いだが、今はポジティブに1年後にメダルを取りたい」と、気持ちを切り替えたことを強調した。

今年1月31日に女児が誕生。自身だけでなく、家族のためにも、改めて東京五輪での「メダル獲得」の思いが強くなったという。五輪延期により準備期間確保のメリットはあるが、「世界のレベルはさらに上がる」と警戒し、本番までにその差を埋めることが今後の課題とした。「メダル獲得のためにはもっとハードワークが必要。もう1回レベルアップできると考えて、徐々に強度を上げていきたい」と、4位だったリオ五輪のリベンジを誓った。

代表候補合宿は、新型コロナ感染拡大防止のため選手の居住地に近い北海道、東京、名古屋、大阪、福岡の5カ所に分散して実施。練習会場は非公開で各選手は週1日程度参加し、少人数で7月18日まで行う。

岩渕ヘッドコーチは日本協会を通じて「社会が大変な状況の中、代表選手、スタッフである前に社会の一員として自分たちがすべきことを考え、行動してきた数カ月でした。医療関係者の皆さまへ感謝の気持ちを胸に、五輪1年前をめどとしたチーム全体での練習を目標に活動していきます」とコメントした。