サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が2日、米国で行われる国際親善大会「シービリーブス杯」に向け、成田空港から出発した。

東京五輪前では最後の国際大会で、FIFAランク1位の米国をはじめ、スペインやイングランドといった強豪と総当たりで対戦する。高倉麻子監督は「チームの修正点や世界で勝つための課題をたくさん拾えると思う。全体的なコンディションづくりであったり、総合力も試される。非常にいいシミュレーションになる」と意気込んだ。

大会では6日(日本時間)のスペイン戦から2日おきに3戦をこなす。それぞれの会場も違い、3会場を航空機で移動する過酷なスケジュールだ。今大会は23人を招集しているが、五輪の選手枠は18人。メンバー選考も大詰めで、指揮官は「18人に絞っていく中で、ポジションをどこで動かしていくのかであったり、選手自身のコンディションもある。ある程度、固めながらやっていけそうなのか、その中で絞っていく選手をとにかく通用するようにやっていくのか。うまくバランスとりながらやっていければ」と話した。

サッカー界では新型コロナウイルスの影響でJリーグをはじめ国内のほぼ全ての活動が延期や中止に追い込まれている。そんな中での渡米に指揮官も「行ってちゃんとアメリカに入れることを願っています」と複雑な表情を浮かべた。「私の手の届く問題ではない。(対策は)選手には話しているので、あとはメディカルと万全を期して行ってきます」と無事も誓って機上の人となった。