本多灯(19=アリーナつきみ野SC)が男子200メートルバタフライを自己ベストとなる1分54秒88で2連覇し、東京五輪に内定した。持ち味の「ラスト50メートル」が光った。残り15メートルで、先頭を泳ぐ瀬戸を捉えて逆転。結果を確認すると、左拳を大きく突き上げた。

「代表を取れて、ほっとしているし、うれしい」。3日の400メートル個人メドレー決勝は3位。一発勝負で五輪の切符がかかる独特の空気の中で、緊張していた部分があった。「1回体験して慣れた」。心を落ち着かせ、思い描いていたパターンで上位5人が派遣標準記録(1分56秒25)を上回ったレースを勝ちきった。

活動停止になった瀬戸に代わり、昨秋は競泳国際リーグ(ISL)に初参戦。海外の強豪と戦い、力を伸ばした。「53秒台を狙っていた。五輪を考えると浮かれている場合ではない。(五輪は)スポーツマンにとって夢舞台。日本中、世界中をあっと驚かせたい」。そう初めてとなる五輪で、メダルを見据えた。