東京オリンピック(五輪)競泳男子200メートル平泳ぎ代表の佐藤翔馬(20=東京SC)が20日、都内で練習を公開した。10日までの日本選手権で初の五輪切符をつかんで「五輪はずっと見てきた側だった。出る側の自覚をもって、頑張りたい。東京五輪では金メダルを目指してがんばりたい。プランは150メートルで突き放すこと。前半から突っ込んでいける練習をしたい」と話した。夏の本番を見据えて準備を進める。

5月には所属先が開催する「東京SC Swim Meet」に出場を予定。同大会は五輪と同じく予選、準決勝、決勝と3本のレースを行う新設大会。国内では予選、決勝のレース2本で行う大会がほとんどだけに、佐藤にとっては貴重な経験の場になる。西条コーチはレース3本の大会について「自分たちのチームで、まずやっていこうということです」と説明した。

東京SCは、日本競泳陣が64年東京五輪で銅メダル1個と惨敗した経験から、設立された。平井伯昌-北島康介で金メダル4個など輝かしい実績を挙げている。その系譜に連なる佐藤は「康介さんは金メダルをとっているので、僕も金メダルをとりたい」。名門・東京SCのバックアップも受けて、夏本番を見据えて準備を進める。【益田一弘】