競泳の東京オリンピック(五輪)日本代表が、神奈川・相模原市水泳協会の「サマーチャレンジ記録会」(7月3、4日、さがみはらグリーンプール)でリレー種目を泳ぐ計画があることが8日、分かった。女子400メートルリレー(池江璃花子、酒井夏海、五十嵐千尋、大本里佳)などが本番モードで引き継ぎやタイムを確認する。

同種目は、日本記録3分36秒17の更新が可能な精鋭ぞろい。日本選手権優勝の池江、5日に100メートル自由形で自己記録54秒14を出した五十嵐らがタイムアタックする見通し。相模原市水泳協会の関係者は「リレーチームが1組で泳ぎたい場合も、他のチームと一緒に泳ぎたい場合も、どちらでも調整したい」と全面支援を約束した。個人種目もバックアップする。同大会は午前、午後の2部制で2日間。本来はタイムレース決勝、感染症対策で1部ごとに選手を入れ替える。ただ代表について別枠で調整。同関係者は「第2日の午前に決勝を行うプログラムを、と考えています」と計画している。

東京五輪は、IOCに多額の放映権料を支払う米テレビ局の意向で米国のゴールデンタイムにあたる日本時間の午前に決勝。同じ午前決勝だった08年北京大会に出場した入江以外は、全員が初体験になる。同協会の協力を得て、入念に五輪本番のシミュレーションを行う。

 

◆400メートルリレー代表▽女子(日本記録3分36秒17)=池江璃花子(自己記録52秒79)酒井夏海(同54秒32)五十嵐千尋(同54秒14)大本里佳(同54秒16)▽男子(日本記録3分12秒54)=中村克(自己記録47秒87)関海哉(同48秒87)難波暉(同48秒88)塩浦慎理(48秒35)。