男子フリー74キロ級の乙黒圭祐が乙黒家の夢をかなえた。

第2ピリオドにテークダウンを奪うと、寝技でも加点して勝負を決めた。

18年世界選手権65キロ級王者の弟、拓斗との兄弟代表を決め、「うれしいけど、まだ実感はない」と喜んだ。幼少期に自宅にマットを敷き、父正也さんと3人で練習に明け暮れた。その父からの助言通りの寝技だった。

レスリングで兄弟同時の五輪代表は12年ロンドン五輪に双子で出場した湯元健一、進一以来となる。

▽男子フリー74キロ級で敗れた奥井 (約4週間前の練習中に右膝前十字靱帯を損傷したが)言い訳にしたくない。(同門の)圭祐に金を取ってほしい。