【ファームの4番】甲斐は甲斐でも「生海」と書いて「いくみ」と読みます/連載〈9〉

ソフトバンクの次代を担う左の大砲候補と期待されるのが、ドラフト3位ルーキーの生海(いくみ)外野手(22)です。ウエスタン・リーグでは新人ながら4番に定着。13日の阪神戦(タマスタ筑後)ではプロ初のサヨナラ本塁打を放ち、15日には1軍にも初合流しました。東北福祉大では4年秋のリーグ戦で本塁打、打点の2冠に輝いたスラッガーの現在地に迫りました。

プロ野球

◆生海(いくみ)本名甲斐(かい)生海。2000年(平12)7月11日生まれ。福岡県北九州市出身。霧丘中では軟式野球部に所属し、九州国際大付では主将を務めて3年春に九州大会優勝。高校通算36本塁打も甲子園出場はなし。東北福祉大では4年秋のリーグ戦で最多本塁打、最多打点、ベストナインを受賞。小学生の頃に何度も試合を見に行った憧れのソフトバンクに22年ドラフト3位で入団。同姓の甲斐拓也がいることから登録名を名前の生海に。184センチ、95キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1000万円。

大学の友人から贈られたカワウソのぬいぐるみとともに若鷹寮に入寮=2023年1月

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東北福祉大「史上最強の強打者」

ルーキー生海が、プロの壁にぶつかりながら前進を続けている。

ウエスタン・リーグで29試合に出場し、新人ながら20試合で4番に座った。だが、99打数23安打で打率2割3分2厘、3本塁打、15打点の成績(6月20日現在)に満足はしていない。

生海なかなか打てないですね。自分が思っているよりも、できていないのかなと思います。自分の強みである長打が、もっと打てると思っていました。

九州国際大付、東北福祉大と進んだ学生時代から、長打力は目を見張るものがあった。大学4年秋のリーグ戦では本塁打と打点の2冠を獲得。ヤクルト村上のように、左打席から反対の左方向にも打てる強い打球が特長だ。

60人のプロ野球選手を輩出してきた同大学で、史上最強の強打者との呼び声もあった。

生海でも大学と一緒のようにはいかない。ちょっと悩んでいます。飛距離が出ない。もっと楽に打つ感じで今は取り組んで、打席の中での意識も変えています。

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