【謹賀新年】星野仙一氏がルーキーと裸の対談 一茂少年の作文…元日紙面を振り返る

あけましておめでとうございます。

当連載「日刊スポーツ28000号の旅 ~新聞78年分全部読んでみた~」は、日刊スポーツが創刊した1946年(昭21)3月6日から発行してきた約2万8000号もの新聞の中から、懐かしい時代、できごとを振り返りながら、あらためてスポーツの素晴らしさやスターの魅力を見つけ出しています。

今回は新年らしく、過去の元日…1月1日付の紙面を振り返ります。1年のスタートを飾る紙面には、どのような話題を掲載してきたのでしょうか。(内容は当時の報道に基づいています。紙面は東京本社最終版)

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新しい年のスタートは、さまざまなネタで紙面を飾る。新春企画もあれば、とっておきのニュースを出してくる記者もいる。もちろん紅白歌合戦や格闘技など、大みそかのイベントを報じる記事もある。

それぞれ華やかだが、時間が経過してから読み直すと、やはり企画記事が目を引く。

1975年(昭50)の1面は「長島イヤー花も嵐も踏み越えて」という見出しが踊る(当時は「長島」表記だった)。

1975年12月、正月書き初め撮影で「覇気」と書く長嶋茂雄

1975年12月、正月書き初め撮影で「覇気」と書く長嶋茂雄

ミスタープロ野球こと、長嶋茂雄が前年限りで現役を引退し、この年に監督1年目を迎えた。

しかし、1面に長嶋の言葉はない。載っているのは、小学3年生の長男・一茂くんの作文である。

非常によく書けている作文なので全文を紹介したい。

本文残り94% (6023文字/6379文字)

編集委員

飯島智則Tomonori iijima

Kanagawa

1969年(昭44)生まれ。横浜出身。
93年に入社し、プロ野球の横浜(現DeNA)、巨人、大リーグ、NPBなどを担当した。著書「松井秀喜 メジャーにかがやく55番」「イップスは治る!」「イップスの乗り越え方」(企画構成)。
日本イップス協会認定トレーナー、日本スポーツマンシップ協会認定コーチ、スポーツ医学検定2級。流通経大の「ジャーナリスト講座」で学生の指導もしている。