【注目新人の初キャンプ〈1〉】18歳の清原和博のキャンプ持参品は明菜カセットと…

プロ野球のキャンプが真っ盛りだ。今年のルーキーではDeNA度会隆輝外野手(21=ENEOS)、巨人西舘勇陽投手(21=中大)らが注目され、開幕に向かってまい進している。さて、過去の大型ルーキーはどのようなキャンプを過ごしてきたのだろうか? PL学園時代に記録に残る甲子園最多の13本塁打を放ち、1986年(昭61)に西武ライオンズに入団した清原和博内野手(当時18)の初キャンプを、日刊スポーツ紙面から振り返ってみる。(内容は当時の報道に基づいています。紙面は東京本社最終版)

プロ野球

最後の4割打者

ルーキー清原和博がキャンプ地へ持参したアイテムに目が止まった。

新人取材に持ち物チェックは基本である。入寮する時に「何を持ってきた?」。キャンプへ荷物を出す時は「何を持っていく?」と聞く。趣味やリラックス法、こだわりが分かるからだ。

今年は、入寮時にDeNA1位の度会がイチロー氏からの年賀状を披露した。

巨人1位の西舘は、花巻東の先輩になるドジャース大谷翔平選手も愛用する寝具メーカーのマットレス。

ヤクルト1位の西舘昂汰投手(22=専大)は、寝坊しないようにとアラーム付きの目覚まし時計を持参していた。

記者が聞いたのか、自ら披露したのかは分からないが、とにかく長年にわたって繰り返されたきた、記者と新人とのやりとりである。

1986年1月、キャンプイン前に自主トレを行う清原(左から2人目)

1986年1月、キャンプイン前に自主トレを行う清原(左から2人目)

さて、38年前の大型ルーキー、清原が高知・春野キャンプへ持っていくものが、1986年(昭61)2月7日付の記事に載っている。

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編集委員

飯島智則Tomonori iijima

Kanagawa

1969年(昭44)生まれ。横浜出身。
93年に入社し、プロ野球の横浜(現DeNA)、巨人、大リーグ、NPBなどを担当した。著書「松井秀喜 メジャーにかがやく55番」「イップスは治る!」「イップスの乗り越え方」(企画構成)。
日本イップス協会認定トレーナー、日本スポーツマンシップ協会認定コーチ、スポーツ医学検定2級。流通経大の「ジャーナリスト講座」で学生の指導もしている。