【祝リーグ優勝】阪神チーム防御率1点台を「深掘り」 異次元成績めぐる証言/前編

阪神が独走Vを決めた要因はどこにあったのか。他球団と大きな差をつけることになった2つの特徴に焦点を当てます。一時、チーム防御率が驚異の1点台になった「投げるだけではない」投手陣の技量。そして、故障者が少なかった理由。「虎を深掘り。」の優勝特別版を、前後編でお届けします。

プロ野球

優勝祝勝会でドリス(右)からビールをかけられる藤川監督

優勝祝勝会でドリス(右)からビールをかけられる藤川監督

「ピンチの前にピンチをつくらない」

7月2日、阪神のチーム防御率が1点台に突入した。しかも約1カ月間もキープ。もちろんその間は連戦連勝で、ペナントレースの雌雄は決した。投手の質・量がリーグ随一なのは間違いない。ただ、防御率1点台という異次元の成績を「個人の能力」で片付けていいものか。開幕当初にライバル球団の関係者から耳にした話を思い出した。

「うちは阪神からめちゃくちゃ警戒されているんですよね」。一塁に走者が出ると、しつこくけん制してきたという。クイック投球も絶対に欠かさない。バントシフトでも重圧をかけてくる。絶対に二塁に行かせまいという、チームとしての統一を感じたという。

7月、けん制の練習をする高橋遥人

7月、けん制の練習をする高橋遥人

別の球団のスコアラーは「もともとけん制やクイックがうまい投手が多いけど、藤川監督になって、よりフォーカスしている印象。こちらとしては狙いやすい外国人もすぐに改善してきたから」と証言した。

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1977年6月生まれ、長野市出身。2003年入社。
約20年の取材歴の大半が野球担当。記者としては阪神、広島、オリックス、中日、高校野球などを歴任。現在は大阪を拠点に阪神担当を務める。
取材で意識していることは「見えないものを見る」。アスリートの魅力、競技の奥深さを広い世代に届けたい。 趣味は旅行、料理、立ち飲み、お笑い、ドラマ、ウオーキング。喫緊の課題は高血圧。