【祝リーグ優勝】故障者の少なさ「深掘り」 トレーナー驚く藤川監督のセンサー/後編

阪神が独走Vを決めた要因はどこにあったのか。他球団と大きな差をつけることになった2つの特徴に焦点を当てます。一時、チーム防御率が驚異の1点台になった「投げるだけではない」投手陣の技量。そして、故障者が少なかった理由。「虎を深掘り。」の優勝特別版を、前後編でお届けします。

プロ野球

セ・リーグ優勝を決め、ナインと喜びを分かち合う藤川球児監督

セ・リーグ優勝を決め、ナインと喜びを分かち合う藤川球児監督

「組織のためにつぶれてほしくない」

小幡は迷った末に切り出した。5月11日の試合中。スタッフや先輩と話す中、足の違和感を申し出た。遊撃のレギュラーの座を固めようとしていた時期で、この日も2安打していた。「言えば抹消になるのは分かっていた。調子も上がってきていたので迷いました。でも過去に同じところを痛めていたから、これ以上やると危ないな、と自分で分かったので」。3週間余りで戦列に帰ってくると、再びレギュラー起用された。

チーム内には「大けが」を避ける意識が浸透している。「その程度で休むの?」という雰囲気があったなら、小幡の立場では言い出せなかったはずだ。あるトレーナーは「監督がそういう考えを持ってくれているのが一番大きい。我々もストップをかけやすいし、選手も体調への意識が高まっている」と証言した。

5月14日、別メニューで調整する阪神小幡竜平

5月14日、別メニューで調整する阪神小幡竜平

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1977年6月生まれ、長野市出身。2003年入社。
約20年の取材歴の大半が野球担当。記者としては阪神、広島、オリックス、中日、高校野球などを歴任。現在は大阪を拠点に阪神担当を務める。
取材で意識していることは「見えないものを見る」。アスリートの魅力、競技の奥深さを広い世代に届けたい。 趣味は旅行、料理、立ち飲み、お笑い、ドラマ、ウオーキング。喫緊の課題は高血圧。