【三原舞依の言葉/一夜明け現地発】あふれた思い「かけがえのない時間…1日も長く」

【シェフィールド(イギリス)=松本航】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦英国大会で、4大陸女王の三原舞依(23=シスメックス)がGPシリーズ初優勝を飾りました。GP10大会目でたどり着いた頂点に涙。そのフリーの演技の約5時間後、現地シェフィールドで取材に対応しました。4位だった昨季の全日本選手権以降、今季に至るまでの心境の変化、演技のこだわり、そして将来のビジョンまで、文字数にして5000字に迫る思いを口にしました。

フィギュア

<GPシリーズ第4戦英国大会>女子シングル:三原舞依優勝一夜明け会見

【英国大会女子シングル成績】


順位名前SPフリー合計
1三原舞依(シスメックス)72.23145.20217.43
2イザボー・レビト(米国)72.06143.68215.74
3アナスタシア・グバノワ(ジョージア)66.82126.29193.11
4ユ・ヨン(韓国)61.21130.15191.36
5エカテリーナ・クラコワ(ポーランド)63.46126.98190.44
6ニコル・ショット(ドイツ)60.38121.03181.41
7ガブリエラ・イッゾ(米国)62.92111.18174.10
8ガブリエル・デールマン(カナダ)58.95104.82163.77
9アレクシア・パガニーニ(スイス)54.63102.26156.89
10ユリア・ザウター(ルーマニア)52.38104.08156.46
11ナターシャ・マッケイ(英国)57.6297.58155.20
12ブレイディ・テネル(米国)56.5096.69153.19
女子優勝の三原(中央)は、2位レビト(左)、3位グバノワと国旗をまとい記念撮影(ロイター)

女子優勝の三原(中央)は、2位レビト(左)、3位グバノワと国旗をまとい記念撮影(ロイター)

GPシリーズ初制覇「すごくうれしい」

――今日は報われた

三原 すごくうれしいです。

――フリーの演技から少し時間が経過し、あらためて思うことは

三原 一番うれしかったことは、ステップ、スピンをオールレベル4、ショート(プログラム)もフリーもそろえられたことです。あとはショートはコンビネーションスピンとステップのGOEが、これまでの中で最大でした。フリーのコレオシークエンスも「もうちょっとで満点いくかな?」ぐらいだったので、そこは良かったです。

――スピンは今季のルール変更にどう対処してきた

三原 レベルの要件がいろいろあって、最初見た時は「どうしよう」といろいろ考えていました。他の選手がやっているのを見るわけではなく、みんなが同じスタートだったので「どうしよう」と考えながら、いろいろと練習をして、練習したのを、いかにプログラムに合わせるのかが重要かなと思いました。練習をしながら、何パターンも考えてやっていました。

――フリーのレイバックスピンで変わったところは

三原 レイバックは去年までは最初、イリュージョンをしてスピンに入っていたんですけれど、入りのイリュージョンのレベルがなくなったので、出る方でやらないといけない。その定義も同じ脚とか、替えてもいいとか、分からなかったのでげんさん(サマーカップ、8月)の初戦で試したいと思って、出ることを決めました。その時からレベル4を取れたので「そこから精度を上げていこう」と思って練習してきました。

――そこまで対応に苦労はしなかった

大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球などを担当。22年北京冬季五輪もフィギュアスケートやショートトラックを取材。
大学時代と変わらず身長は185センチ、体重は90キロ台後半を維持。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。