【三原舞依〈下〉】谷がないと山がない 五輪落選、涙のGP初優勝…26歳の現在地

日刊スポーツ・プレミアムでは、毎週月曜日にフィギュアスケーターのルーツや支える人の信念に迫る「氷現者」をお届けしています。

シリーズ第55弾は三原舞依(26=シスメックス)が登場しています。4大陸選手権で2つの金メダルを獲得し、2022年にはグランプリ(GP)ファイナルを制したトップスケーター。紆余(うよ)曲折を経て、今季はシニア10季目を過ごしています。

全3回でお届けする連載の下編は、シニア1季目の2016―17年シーズンに日本トップレベルのスケーターとなり、今に至る物語。未来への思いにも迫ります。(本文敬称略)

フィギュア

地元兵庫で開催された世界選手権壮行会に出席した三原舞依(2017年3月17日撮影)

地元兵庫で開催された世界選手権壮行会に出席した三原舞依(2017年3月17日撮影)

日本の命運を託された

2017年3月30日、三原は北欧フィンランド・ヘルシンキの街を歩いていた。

「ちょっとお散歩する?」

中野園子とともにコーチを務めるグレアム充子の誘いにうなずき、ホテルから外に出た。

木が生い茂っている道を、ゆっくりと歩いた。

「フリーはフリーで、舞依らしい演技をやったらいいと思うよ」

初めての世界選手権は、例年以上に注目度の高い舞台だった。

翌2018年平昌五輪の国・地域別出場枠が懸かる一方、全日本選手権3連覇中のエース宮原知子が左股関節疲労骨折で欠場。全日本2位の樋口新葉、シニア1季目ながら3位に入った三原、そして5位だった本郷理華に日本の命運が託された。

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。