三原舞依が38歳オリンピアンに学んだ「集中」の気づき 「天才!」送り出され初栄冠

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦英国大会(シェフィールド)で、23歳の三原舞依(シスメックス)がGPシリーズ初優勝を飾りました。今大会はGP初の英国開催。拠点の神戸から東京、ヘルシンキ、マンチェスターと3度の乗り継ぎを経て、悲願の頂点に立った裏には、準備へのこだわり、そして他競技のレジェンドから得た新しい発想がありました。

フィギュア

〈~現地取材より~GPシリーズ第4戦英国大会〉

GP初優勝を飾り、金メダルを見せる三原舞依。左は2位のレビト、右は3位のグバノワ(ロイター)

GP初優勝を飾り、金メダルを見せる三原舞依。左は2位のレビト、右は3位のグバノワ(ロイター)

【英国大会女子シングル成績上位】


順位名前SPフリー合計
1三原舞依(シスメックス)72.23145.20217.43
2イザボー・レビト(米国)72.06143.68215.74
3アナスタシア・グバノワ(ジョージア)66.82126.29193.11
4ユ・ヨン(韓国)61.21130.15191.36
5エカテリーナ・クラコワ(ポーランド)63.46126.98190.44

いつもカイロ、持っていますよ-。繊細な準備

現地時間11月9日の早朝、フィンランドのヘルシンキ空港で三原を見かけた。

東京・羽田空港から東のアラスカ方面へ飛び立ち、北極圏上空を通過して降り立った欧州の地。到着は予定より1時間以上早く、深夜の空港はほとんどの店のガレージが閉まっていた。

GP第4戦英国大会へと向かう移動便が、偶然、私と同じだった。少し薄暗い通路を抜け、静まったフロアから階段を下りると、マンチェスター行きの航空機を待つ人の姿があった。

少し離れた位置に腰掛けていた三原は時折、椅子から立ち上がった。屈伸、伸脚に始まり、両手で丁寧に脚をもんでいく。誰かが見ているから、ではない。過去の取材時に体のケアへのこだわりは聞いてきたが、その一端を見た気がした。

日本の選手一行とマンチェスター空港で離れ、再びその姿を見たのは翌10日、公式練習でのことだった。

大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。