【中井亜美の言葉/全中より】渡辺倫果姉さんへバトン「気持ちが届けばいいな」

フィギュアスケートの全国中学校大会(2月5~7日、長野市ビッグハット)で、女子の中井亜美(14=千葉・南行徳中2年)が3位となりました。

今季はジュニアグランプリ(GP)ファイナル4位、シニアに交じった全日本選手権でも4位と躍進。シーズン最大の舞台となる3月1日開幕の世界ジュニア選手権(カナダ・カルガリー)へ、収穫のショートプログラム(SP)、課題の残ったフリーから、次へのきっかけをつかみました。

フィギュア

〈全国中学校大会:女子シングル3位〉

全中女子シングル上位成績


順位選手SPフリー合計
1島田真央70.55126.51197.06
2櫛田育良65.42120.26185.68
3中井亜美66.40117.91184.31
4柴山歩 65.29116.74182.03
5和田薫子58.51116.12174.63
6村上遥奈57.11106.12163.23
全国中学校大会の女子で2連覇した島田麻央(中央)と2位の櫛田育良(左)、3位の中井亜美

全国中学校大会の女子で2連覇した島田麻央(中央)と2位の櫛田育良(左)、3位の中井亜美

「ショート落ちも考えていた」/SP2位(66・40点)

――SPを終えて

中井 今回の試合はすごく(出場)人数が多い試合で、ショート落ちとかも自分の中で考えていたので緊張したんですけれど、全部のジャンプ、すごく納得いくようなものが降りられたので、今回は良かったんじゃないかなと思います。

――今季は大舞台も経験してきた

中井 年が明けて初めての試合で、昨年の試合はたくさんのことを経験させてもらって、その中で学んだことを今回の試合で生かすのを目標にはしていました。ショートは国内の試合で66点が出たのは自分の中ではいい方かなと思います。

――点数が出た瞬間、どう思ったか

中井 だいたい予想していたのが65(点)とか64(点)ぐらいだったので、ちょっとだけ点数が上だったのはうれしかったです。

――現在の状態は

中井 年明けからなかなか調子が上がらなくて、今回は不安もありました。お客さんたちが手拍子、バナーを振ってくれて、楽しく演技ができたと思います。

「アクセル跳べず…6分間練習、すごく緊張した」

――年明けから重点的に取り組んできた点は

中井 ショートが苦手というか、点数があんまり伸びない部分なので、トリプルアクセルがなくても、上位の選手と戦っていかないといけない。ショートやフリーのスケーティングを安定させて、その中でジャンプが全て決まるように練習をしてきました。

全国中学校大会、SPの演技

全国中学校大会、SPの演技

――6分間練習から、すごく緊張感が伝わってきた。年明けの不調というのは

中井 年明けに2日間だけ休んで、千葉に帰ってきた時にアクセルとかが跳べない状況でした。それが理由で、この6分間ですごく緊張したんだと思います。

――調子は戻ってきたのか

中井 調子は悪かったけれど、ギリギリ戻せてこられたと思います。

――ジャンプを決めた後にステップでキレがあった

本文残り72% (2476文字/3454文字)

大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球などを担当。22年北京冬季五輪もフィギュアスケートやショートトラックを取材。
大学時代と変わらず身長は185センチ、体重は90キロ台後半を維持。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。