【現地限定!千葉百音トーク】「同じ出身の結弦選手を、追いかけるように練習できた」

【コロラドスプリングズ(米国)11日(日本時間12日)】フィギュアスケート4大陸選手権の女子で、初出場の千葉百音(17=宮城・東北高)が銅メダルを獲得しました。ショートプログラム(SP)7位から、ノーミスだったフリーの2位で逆転表彰台。ジュニアからの飛び級で快挙を成し遂げました。

拠点とするアイスリンク仙台、高校の先輩であり「お兄ちゃん」のような存在だったという冬季オリンピック(五輪)2連覇王者の羽生結弦さん(28)も、東北高時代に銀メダルを獲得した4大陸(台北)。男子初のスーパースラム(世界主要6冠)を完成させたのも20年の本大会(ソウル)でした。

「結弦選手に縁のある大会に私も出場させていただけて、とてもうれしいなっていう思いの方が強くて」

千葉にとってはメダルより、かけがえのないものになったようです。

当地限定で行われた一夜明け取材の、主な一問一答は次の通りです。

フィギュア

〈4大陸選手権一夜明け取材/女子シングル千葉百音3位〉

女子シングル上位成績 


順位名前SPフリー合計
1イ・ヘイン69.13141.71210.84
2キム・イェリム72.84136.45209.29
3千葉百音67.28137.70204.98
4キム・チェヨン71.39131.00202.39
5渡辺倫果65.60134.90200.50
6ブレイディ・テネル69.49130.42199.91
7アンバー・グレン69.63122.87192.50
8吉田陽菜59.82129.78189.60
9サラ・モード・デュピュイ51.68118.99170.67
10マデリン・シーザス60.1199.62159.73
4大陸選手権女子シングルで銅メダルを獲得し、記念撮影に応じる千葉百音

4大陸選手権女子シングルで銅メダルを獲得し、記念撮影に応じる千葉百音

「取材の量がジュニアの3倍、すごくビックリ」

――1日たってみて、メダルを取れた実感はわきましたか

千葉 そうですね、少し何だろう。実感がわいてきたというか、だんだんジワジワとわいてきました。

――成し遂げたげたみたいな気持ちはありますか。

千葉 今回の演技の出来というか、やっぱり自分が3位になる…すごいことっていうよりかは、ただただ自分の練習通りの演技ができたっていう、その実感しかないですね。

――日本からの反応などはすごかったですか。

千葉 そうですね、私自身あんまり検索とかしないタイプなので分からないんですけど。でも身内とか、あとはいつもお世話になってる方々から、たくさん祝福の声をいただけたので、すごくうれしかったです。

――やはり他のジュニア大会などとは注目度が違いますか

千葉 若干、見ないといえど、少しニュースに載ってたりとかするのを見て、やっぱりシニアの大会は違うなっていう風に思いました。

――こうして取材をたくさん受けてみてどうですか

千葉 取材の量がジュニアの時の3倍ぐらいで、すごくビックリしてますけど(笑い)。それだけ世の中に自分の情報が出やすいってことなので、よりいっそう、言動とか慎重に言葉選びをして、話していく必要があるなっていうのは実感しました。

――今季はシニアへの準備期間だったとも思うんですが、その中でシニア大会でここまで結果を出せたのは、来季に向けてどこでしょうか

本文残り75% (3135文字/4197文字)

スポーツ

木下淳Jun Kinoshita

Nagano

長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメリカンフットボールの甲子園ボウル出場。
2004年入社。文化社会部から東北総局へ赴任し、花巻東高の大谷翔平投手や甲子園3季連続準優勝の光星学院など取材。整理部をへて13年11月からスポーツ部。
サッカー班で仙台、鹿島、東京、浦和や16年リオデジャネイロ五輪、18年W杯ロシア大会の日本代表を担当。
20年1月から五輪班。夏は東京2020大会組織委員会とフェンシング、冬は羽生結弦選手ら北京五輪のフィギュアスケートを取材。
22年4月から悲願の柔道、アメフト担当も。