氷の世界はココが凄い!PIW初出演の俳優・田代万里生が驚いた「ハマる」視点

フィギュアスケートのアイスショー「プリンスアイスワールド横浜公演」が4月29日、KOSE新横浜スケートセンターで開幕しました。

5月5日まで同会場で続く公演(5月1、2日は休演)は「A NEW PROGRESS(更なる前進)~BROADWAY CLASSICS~」と題し、演出家の菅野こうめい(66)が手がけました。

5日間にわたる公演では、日替わりで5人の歌い手が担当曲を歌唱。初日となった4月29日の公演後には菅野とミュージカル俳優の田代万里生(まりお、39)が取材に応じ、ミュージカルとスケートが重なる魅力、難しさ、見どころなどを語り合いました。

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<4・29開幕「プリンスアイスワールド横浜公演」演出家・菅野こうめいと魅力を語る>

荒川静香さん、田中刑事さん、かなだい、山本草太…ゲスト参加した主なスケーター

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ゲスト参加した左から高橋、村元、山本

ゲスト参加した左から高橋、村元、山本

「ミュージカルよりミュージカルだった」

――初回の公演を終えて、いかがですか

菅野 とにかく安心しました。お客さんの拍手が、何よりの僕たちに対する評価だと思います。拍手をいただけたので、今はホッとしています。

田代 僕はアイススケートを初めて生で見たのですが、ミュージカルがテーマでありながら、ある意味「ミュージカルよりミュージカルだったな」と思いました。スケートっていう魔法を使って、例えば帝国劇場のステージよりも、3倍、4倍、5倍…ぐらいのスペースを使う。特に「ミス・サイゴン」のシーンから「アニー」につながるシーンに、演出的なミソがあるじゃないですか。あそこ、かなりグッときて、本当に涙しちゃいました。

菅野 そういう情緒が、スケートで伝えられると一番いいと思います。

田代 こんなにアイススケートとミュージカルの相性がいいっていうのを、初めて知りました。普段、ミュージカルとか、宝塚をご覧になっている方も、絶対にハマっちゃうと思います。逆にスケートをご覧になっている方は「ミュージカル、いいな」って、きっと思ってもらえると思います。

――菅野さん、今回「A NEW PROGRESS(更なる前進)~BROADWAY CLASSICS~」の演出を手がけた経緯を教えてください

菅野 ある日、稽古場にプロデューサーが訪ねてきて「来年の…」っていう…。それが経緯です(笑い)。いきなり頼まれました。

――どのような気持ちでしたか

菅野 「どうしようかな」って思って…。アイススケートは初めてだったので。長いこと(仕事を)やっているので、今までやってきたことを全部使って「何とかなるだろう。頑張ってみよう」と思って、今日まで来ました。

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球などを担当。22年北京冬季五輪もフィギュアスケートやショートトラックを取材。
大学時代と変わらず身長は185センチ、体重は90キロ台後半を維持。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。