【坂本花織の言葉】今年のクリスマスムードは「ダメージなし」/現地限定

【グルノーブル=松本航、松本愛香通信員】ショートプログラム(SP)4位の坂本花織(24=シスメックス)がフリーで137・15点、合計201・13点で総合3位となりました。日本女子で13年の浅田真央以来となる連覇はなりませんでしたが、2大会連続の表彰台。課題が明確になった事を前向きに捉えました。毎年苦しめられてきた「クリスマスムード」も、今年は全日本選手権(大阪)の日程で「ダメージがない」と明かすなど、笑顔も咲いた一夜明け取材も含め「坂本花織の言葉」をお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:GPファイナル>◇12月7、8日(日本時間8、9日)◇フランス・グルノーブル◇女子フリー、一夜明け

フィギュアスケートGPファイナルの一夜明け取材でサンタクロースの衣装をする坂本(撮影・松本愛香)

フィギュアスケートGPファイナルの一夜明け取材でサンタクロースの衣装をする坂本(撮影・松本愛香)


順位選手名SPフリー合計
1アンバー・グレン70.04142.03212.07
2千葉百音69.33139.52208.85
3坂本花織63.98137.15201.13
4樋口新葉61.61134.35195.96
5吉田陽菜64.23129.79194.02
6松生理乃62.63126.39189.02

中野コーチの助言に「は! そうだな!」

フリーを終えて

―演技を振り返っていかがですか

まずはホッとしています。表彰台に乗れて良かったなと思います。大きなミスなく(できた)。若干怪しいところはあったんですけど、何とかなるだろうと。それ(何とかなるだろうという思い)はショートではなかったんですけど、フリーではあったので、それなりに満足はしています。

女子フリーで演技する坂本花織(撮影・パオロ ヌッチ)

女子フリーで演技する坂本花織(撮影・パオロ ヌッチ)

―滑る前はどのようなことを考えていましたか

現地入りしてから良い集中力だったので、それを途切れさせないようにと意識しながら過ごしました。余裕を持って行動できたので、気持ちにも余裕がありました。

―演技後半で回転不足のつくジャンプが続きましたが、その原因はどう捉えていますか

妥当だと思っています。フリップトーの3―3は、ステップの前の1本目のフリップよりも高く上がれたので、それがあったから3―3をつけられた面もあるんですが、トーループは降りた時に怪しいなというのがあって。昨日の公式練習から怪しくて。ルッツもループもアンダーがついたのは自覚ありでした。それがしっかり反映されたのは良かったです。でもコンビネーションスピンの「V」はまだ原因が分からないので、あとで詳しく聞いてみようかと思っています。

―後半の回転不足のジャンプは疲れなどが原因ではないですか

疲れはそこまで。練習通りかなと思います。何だろう、途中から何を思っていたのか明確には思い出せないですけど、今できることは全部出せたかなと思います。

―ショートプログラム(SP)でミスが出た中、フリーにかけてはどのような気持ちの持っていき方をしましたか

トレーナーさんと動きを細かくチェックして、どういうところが普段と違うのかを分析して、「こういう動きをしようか」「こういうトレーニングを入れようか」「こういうケアをしようか」と話し合いながらコンディションを整えていけたので、それが今日の結果になったのかなと思います。

―精神面はSPからどのように移り変わっていきましたか

気持ちはむしろ、普段の練習からショートが不安で、現地に入ってからずっと言っているんですけど、本当に嫌だったので(苦笑)。その気持ちがフリーはなくて、どんなに疲れていようが。体調が悪かろうが、フリーだけは普段の練習から集中できていました。おとといより、気持ちは全然スカッとしていました。

―今大会の収穫は何ですか

自分の中でユーロの大会は明確にエッジや回転不足がつくと思っていて、それが自分にとっては良いなと思っていて。しっかり次の全日本へ向けて修正すべき点を示してもらえたので、練習するところがショートもフリーも分かったなという感じがします。

―ショートからフリーにかけて、中野園子コーチからはどのようなアドバイスがありましたか

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。