【中田璃士の言葉】「この2週間は寝るまで死ぬくらい練習する」/現地限定

【グルノーブル=松本航、松本愛香通信員】日本男子初の2連覇を目指した中田璃士(りお、16=TOKIOインカラミ)が3位に涙しました。ショートプログラム(SP)首位で迎えたフリーは4位の135・94点。合計215・33点と伸ばしきれませんでした。それでも一夜明けの囲み取材では「歴史に名を刻みたい」「どんな場面でも自分の200パーセントを出せる練習を」と前向きな言葉を連発。フリー後の様子と、年末の大一番、全日本選手権に向けての覚悟を語ったやりとりを「中田璃士の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:GPファイナル>◇12月7日(日本時間8日)◇フランス・グルノーブル◇ジュニア男子フリー

ジュニア男子3位の中田(撮影・パオロ ヌッチ)

ジュニア男子3位の中田(撮影・パオロ ヌッチ)

「去年とはフリーに挑む時の心境が違いました」

フリーを終えて

―演技を振り返っていかがですか

朝からいい練習をしていて、最初のトーループで失敗するのは想定していなかったんですけど、やっぱりそのトーループを失敗した後に少し動揺してしまって、そこからアクセルに行く時に「ここからノーミスしないといけない」っていう気持ちがもっと強くなって、失敗してしまいました。

ジュニア男子フリーの演技を披露する中田(撮影・パオロ ヌッチ)

ジュニア男子フリーの演技を披露する中田(撮影・パオロ ヌッチ)

―普段の練習でもあまり失敗しないですか

トーループでの失敗はあまりなかったです。

―2連覇を狙った舞台だと思います。今の率直な心境はいかがですか

僕がこの試合を通して、日本男子初でこういうタイトルを残せるという思いが一番あって。世界ジュニアを2連覇した人がいるのかはあまり分かんないですけど、もし2連覇した人がいないのであれば、優勝を目標にしたい。来年も絶対優勝することにします。

―演技が終わって得点を見た時にうなだれていました。今は何が一番悔しいですか

目指した金メダルが取れなかったのが一番悔しいです。演技を通して、自分の実力は絶対こんなもんじゃないのに、本番になったら自分の100%が出せなかったのが悔しいです。

ジュニア男子フリーの演技を終える中田(撮影・パオロ ヌッチ)

ジュニア男子フリーの演技を終える中田(撮影・パオロ ヌッチ)

―去年は逆転優勝でした。SP首位で迎えて「守らなきゃ」という気負いみたいなものがありましたか

やっぱり僕の前に上手な選手が何人もいて、去年よりもすごくレベルの高い試合になっていたので、自分のやることをやれば大丈夫と分かっていても、トーループをちゃんと決めたり、その後のアクセル2本を決めたりするのは難しかったです。去年も優勝を目指していたんですけど、ショートを4位で終わった時には3位を目指すことに切り替えていて、まさか優勝するとは思ってもみなかったので。去年とはフリーに挑む時の心境が違いました。

―トーループについてはいかがですか

6分間からもすごく良くて、去年よりも体のつくりも全然良くなっていて。今日も調子は良かったので、トーループが上がった瞬間に少しずれた時は、やっぱり失敗するかと思ったら最小限に抑えられたので、大きなミスにならなかったのは良かったと思います。

―キス・アンド・クライでお父さんの誠人コーチからはどのような声かけがありましたか

「アクセルをパンクした後でも、後半でもう1回行く勇気を持ちなさい」と言われました。

―優勝したジェイコブ・サンチェス選手から影響を受けるところはありますか

やっぱりジェイコブ選手は1つ1つの試合をミスをしても絶対に楽しんでいるように見えるので。ジェイコブ選手はいつも、優勝するよりも自分の納得できる演技をして、お客さんも楽しませているとよく聞いていて、そういった部分は僕も見習わないといけないなと思います。

ジュニア男子で3位となり、記者会見する中田璃士(共同)

ジュニア男子で3位となり、記者会見する中田璃士(共同)

―リカバリーの練習は普段からやっていますか

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。