【鍵山優真の言葉】「気づいたらスケートのことばかり」気分転換法は?/現地限定

【グルノーブル=松本航、松本愛香通信員】ショートプログラム(SP)2位発進の鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が合計281・78点で銀メダルを獲得しました。フリーでは4回転サルコーが2回転となり、後半のステップシークエンスやスピンでも最高のレベル4を獲得できず、本来の姿を披露することはできませんでした。それでもフリー全体1位の188・29点で、GPファイナルは「70点」と自己評価。フリー後の取材から、意外なリフレッシュ方法を明かした一夜明けの様子まで「鍵山優真の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:GPファイナル>◇12月7、8日(日本時間8、9日)◇フランス・グルノーブル◇男子フリー

男子2位の鍵山(撮影・パオロ ヌッチ)

男子2位の鍵山(撮影・パオロ ヌッチ)


順位選手名SPフリー合計
1イリア・マリニン105.43186.69292.12
2鍵山優真93.49188.29281.78
3佐藤駿86.28184.54270.82
4ダニエル・グラッスル81.76173.20254.96
5ミハイル・シャイドロフ91.26162.49253.75
6ケビン・エイモズ68.82169.81238.63

「まだまだほど遠い」

フリーを終えて

―滑り始めた時からいつもと異なる感覚でしたか

すごく緊張しちゃって、内臓がぎゅっとつかまれているような体の感じでした。昨日も似たような感じだったので、何とか対応しようと思っていて、フリップはなんとか耐えられたんですが、逆にサルコーの時はフリップを降りられたからこそ「やんないと」と慎重になっちゃった部分があったのかなって。

―サルコーのミスは珍しい

あまり練習では抜けることはなかったので、自分としてもすごく「やっちゃった」と思ってちょっと唖然(あぜん)としちゃったんですけど。それ以外の部分はきちんとできたというか、(前戦のGP第5戦)フィンランドよりはマシだったかなって思うので、あとはジャンプ抜けないようにしっかりと強い気持ちで試合に臨むのと、最低限290点台ぐらいはしっかりと出しておきたいので、今後のためにも。全日本選手権も控えていますし、みんなそこに向けてしっかりと調整していると思うので、また気持ちを切り替えて明日から頑張りたいです。

男子フリーの演技を披露する鍵山(撮影・パオロ ヌッチ)

男子フリーの演技を披露する鍵山(撮影・パオロ ヌッチ)

―緊張はどういう理由が大きいですか

僕自身は歓声をすごく楽しもうと思って。日本だったり、こういう海外のお客さんだったりはすごく試合自体を楽しんでいらっしゃるので、僕も試合を楽しもうという気持ちにすごく救われました。やっぱり自分自身の問題だと思うので、もっともっと練習を詰めていかないといけないな、と思います。

―大きい大会で場数を踏めばいいという問題ではないのですか

1回目で100パーセントの演技できると人もいれば、場数を踏んで経験を積み上げていく人もいるので、人それぞれだと僕は思うんですけど、やっぱり練習以上のものは出ないと思いますし、本番になると本番特有の緊張だったり不安だったりが必ず生じると思うので、練習で120パーセントの状態を築き上げておいて、そこから100パーセントを出していけるように、というトレーニングをしていかなければいけないと思います。

男子フリーの演技を披露する鍵山(撮影・パオロ ヌッチ)

男子フリーの演技を披露する鍵山(撮影・パオロ ヌッチ)

―全日本までに一番修正したい点はどこですか

今回はジャンプだけじゃなくて、スピンもステップもレベルがあまり取れていなかったので、そこをしっかりと全体的に調整したいです。技術を丁寧にやるのはもちろんですけど、あまり丁寧にやりすぎると表現から離れていっちゃう部分もあるので、そのバランスをすごく大事にしながら。すごく難しくてハードなことなんですけど、自分なりに計画を立てて、自分なりの練習をしていきたいです。

―後半は体力的にきついと思いますが、振付師のローリー・ニコルさんとはどのように話していますか

今回の振り付けをしている方はみんなそうだと思うんですけど、ラストにステップとスピン2つというパターンがわりと多いと思っていて。ローリー自身も僕に少しは期待してくれて、ステップで盛り上げてくれるだろうって思っているのか、それは分からないですけど。去年もああいうパフォーマンスができたので、今年もやっぱり盛り上げていけるようなプログラムを作りたいですし、ステップもただレベルを取るだけではなくて、やっぱり表現としてすごく大事な部分にもなってくる。そこの両立が一番見えるのがステップシークエンスになると思うので、しっかりとレベルを(取りたい)。今回取れなかったですけど、そこのバランスをしっかりとやっていきたいと思います。

表彰式後の記念撮影に臨む、左から2位の鍵山、優勝の米国のイリア・マリニン、3位の佐藤(撮影・パオロ ヌッチ)

表彰式後の記念撮影に臨む、左から2位の鍵山、優勝の米国のイリア・マリニン、3位の佐藤(撮影・パオロ ヌッチ)

―他国の選手たちとの距離感はどうですか

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。