【佐藤駿の言葉】「負けてられない」新たな高難度連続ジャンプの可能性は?/現地限定

【グルノーブル=松本航、松本愛香通信員】佐藤駿(20=エームサービス/明治大)は2季ぶりにGPファイナルに出場し、合計270・82点で自己最高の3位となりました。

今大会のフリーでは、2連覇したイリア・マリニン(米国)が4回転ジャンプ7本の構成にトライ。5位のミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)は3回転半―オイラー―4回転サルコーの連続ジャンプを着氷させました。世界のジャンパーたちの姿には、佐藤も大いに刺激を受けています。

フィギュア

<フィギュアスケート:GPファイナル>◇12月7、8日(日本時間8、9日)◇フランス・グルノーブル◇男子フリー、一夜明け

表彰式後の記念撮影に臨む、左から2位の鍵山、優勝の米国のイリア・マリニン、3位の佐藤(撮影・パオロ ヌッチ)

表彰式後の記念撮影に臨む、左から2位の鍵山、優勝の米国のイリア・マリニン、3位の佐藤(撮影・パオロ ヌッチ)


順位選手名SPフリー合計
1イリア・マリニン105.43186.69292.12
2鍵山優真93.49188.29281.78
3佐藤駿86.28184.54270.82
4ダニエル・グラッスル81.76173.20254.96
5ミハイル・シャイドロフ91.26162.49253.75
6ケビン・エイモズ68.82169.81238.63
銅メダルを獲得した佐藤(左)は日下コーチと喜びを分かち合う

銅メダルを獲得した佐藤(左)は日下コーチと喜びを分かち合う

「もう完全にマックス」

フリーを終えて

―演技を振り返っていかがですか

悔いない演技でした。(4回転ルッツも)跳べましたし、自分にとってはもう完全にマックスかなと思います。

-4回転ルッツの感触はどうでしたか

ショートと比べたらすごく入り方も良かったので。しっかりといいジャンプは跳べたのかと思います。

男子フリーの演技に臨む佐藤(右)(撮影・パオロ ヌッチ)

男子フリーの演技に臨む佐藤(右)(撮影・パオロ ヌッチ)

―技術点が100点を超えました

フリップ以外のジャンプが今日は全部ハマっていて。良い感じの加点がつくようなジャンプは跳べたのかなと思います。

―集中力も光りました

いや、緊張しましたね。正直、すごく緊張したんですけど、でもここでやんないと全日本ではもっと緊張すると思ったので、もうやるしかないという強気な気持ちでいきました。

―演技が始まってからは、どのような心の移り変わりがありましたか

でも演技が始まってからはすごく落ち着いてできていて。日本人の選手たちの応援がすごく聞こえて、演技が始まる前も目の前にいたので、いつも以上に頑張ろうっていう意欲が湧きました。

男子フリーの演技をする佐藤駿(共同)

男子フリーの演技をする佐藤駿(共同)

―キス・アンド・クライで得点を見る時には、表情が変わらないように見えました

満足のいく得点ではありましたが、ショートの失敗があったり、フリップも転倒してしまったりしたので、ルッツとフリップを2本も決めるのは難しいなと思いながらぼーっとしていました。

男子フリーの演技を披露する佐藤(撮影・パオロ ヌッチ)

男子フリーの演技を披露する佐藤(撮影・パオロ ヌッチ)

―汗をかいていますね

このリンク、ちょっと暑くて。体力があれだったので、上がっちゃったんですけど。でも最後まで全力で出し切れたと思っています。

―表彰台に上がれても上がれなくても、悔いはないですか

悔いはないですね。出し切ったと思います。

男子フリーの演技を披露する佐藤(撮影・パオロ ヌッチ)

男子フリーの演技を披露する佐藤(撮影・パオロ ヌッチ)

(1度グリーンルームへ。その後に表彰台が決まり再取材)

―表彰台が決まった気持ちはどうですか

いやぁ、頑張りました。緊張した試合だったなと。正直、始まる前は「中国大会よりも緊張しないだろう」という思いで入ったんですが、実際に始まってみたらやはりファイナルだなと。盛り上がりも含めて、そこも緊張してしまって。ショートが思うような演技ができなかったので。それでも失敗引きずることはなく、ショート、フリーもできたっていうのは、自分にとって大きな収穫だなと思っています。

―ファイナルでの初の表彰台について、シニアの中でも大きなステップだと思いますが、そこはどうですか

今シーズンの目標として、ファイナルに出場してメダルを取りたいという思いが、グランプリシリーズ優勝とともにあったので。まずはファイナルに出場できて光栄ですし、メダルも取ることができたので、さらに思い出になったと思います。

男子フリーの演技を披露する佐藤(撮影・パオロ ヌッチ)

男子フリーの演技を披露する佐藤(撮影・パオロ ヌッチ)

メダリスト会見

―表彰台に乗りましたが、これは自分に課していた目標でしょうか

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。