【さえルカの言葉】ペアで好きなエレメンツは? 結成2季目で分かる成長/現地限定

【グルノーブル=松本航、松本愛香通信員】ジュニアグランプリ(GP)ファイナル初進出で結成2季目の清水咲衣(さえ、19)本田ルーカス剛史(つよし、22)組(木下アカデミー)が5位に入りました。

フリーから一夜明けた取材ではペア転向後の苦労なども語り、新たなステップを喜びました。

公式練習、ショートプログラム(SP)、フリー、一夜明けで口にした思いを「さえルカの言葉」として、お届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:ジュニアGPファイナル>◇12月4~8日◇フランス・グルノーブル◇ペア

  

ジュニアペア公式練習に臨む清水咲衣(左)本田ルーカス組(以下、演技中の撮影はすべてパオロ ヌッチ)

ジュニアペア公式練習に臨む清水咲衣(左)本田ルーカス組(以下、演技中の撮影はすべてパオロ ヌッチ)

「どれだけ自分たちのペースでできるか…」

公式練習を終えて

―会場の雰囲気はいかがですか

清水違う感覚だったりとか、そういうのをいろいろ感じて。少しずつ、この30分間で普段の感覚に寄せていけたんじゃないかなと思います。

本田やっぱりバナーとかに「グランプリファイナル」とか書いてあったりして、普段と違ってすごくテンションも上がりますし、よりその分気も引き締まりますし「すごい大きな試合に来たんだな」と実感しています。

ー“りくりゅう”の2人とは会話はできましたか

本田ちょこっとだけですね。違うバスだったりとかで、あんまり移動も同じじゃなくて。昨日は2人とも移動で疲れきってすぐに寝ちゃったんで、まだあんまり話せてはいないです。

清水でも「元気?」とか、それくらいは。

―なかなか一緒の大会に出ることがないですが、この期間中に聞いてみたいこと、吸収したいことはありますか

清水とりあえず、お互いにこの大会を無事に終えて、全力を出し切りたいですし、その中でも“りくりゅう”たちの試合の時の集中力だったり、そういうのをいろいろ吸収したいと思います。

本田もちろん、せっかくそばで大会をできるので、やっぱり試合の持っていき方だったりとか、それこそ集中力だったりとか、迫力だったりを目で見て、肌で感じたいなと思っています。

―今大会の目標を教えてください

清水自分たちのいつも通りの演技を、この大きな舞台で見せられるかどうか、というのがすごく大事だと思う。それを終えてから、自分たちの今の位置がどの辺なのかとか、そういう次の大会に向けての課題が、見つかるんじゃないかなと思います。

本田咲衣ちゃんが言っている通り、次の大会に向けての課題を見つけるのもそうですし、こうやって大きい舞台でもどれだけ自分の演技ができるか、どれだけ自分たちのペースでできるかというのを、今回経験できたらいいなと思います。

―本田選手の椎間板ヘルニアの状態はいかがですか

本田前からですが、痛みが出たのが10月。1週間ぐらい何もできないので。今はだいぶ痛みは取れてきて、でも、あんまりたくさんやりすぎないように。多分、結構疲れがたまってくると、痛みが出やすくなるので、だいぶ量より質で、というような感じです。

―ペア結成はいつごろですか

本田(23年の)5月ですね。

―2季目で強化してきたこと、力を入れている部分を教えてください

清水まず2人で滑るっていうのが少しずつ。やっぱり全てのエレメンツで、昨年よりはレベルアップしているんじゃないかなと思います。

清水咲衣は緊張しないタイプ?

SPを終えて

―演技終えてみていかがですか

清水この大きい舞台で、まず自分たちのいつも通りの演技ができたと思うのと、シーズンベストを出すことができたのは、すごく良かったと思います。

本田あんまり点数を意識して練習してきたわけじゃなかったですが、こういうファイナルという試合で50点を出せたっていうのは、すごくうれしかったです。

―緊張はどうでしたか

清水う~ん、私は結構いつも通りの感じすぎて「ちょっと大丈夫かな」って思った面がありました。

本田そうですね。僕もむしろ「普段の試合の方が緊張していたかな」という印象で。どっちかというと結構、周りを見つつ、かみしめつつ、個人的に氷の感触が今日すごく良かったので、それを感じながら滑ることできました。

―作品として見せられたと思いますが、その中でも要素として「良かったな」と思うところはどこですか

清水やっぱりバックアウトのデススパイラルが、点数として成り立ったことは、すごく大きなことだと思っていて。もう本当にずっとずっと、もう何十回も毎日やってきたので、少しずつだと思うんですけど、やっぱり成長していきたいです、もっと。

本田本当にバックアウトが入ったことが「すごく良かったな」というのと、ツイストも結構なんでしょう、ジュニアグランプリが終わってからどんどん良くなってきていたので、今回レベル4を取りつつ、プラスもちょっともらえたので、本当にそこは良かったなと思います。

―フリーに向けて、意気込みをお願いします

清水まず自分たちのやることを明確にして、目の前のこと1つ1つにフォーカスを当ててやっていけたらいいなと思います。

本田本当に咲衣ちゃんの言う通りで、1つ1つ、目の前の要素をクリアしていくっていう、1つ1つチェックマークつけていくような、そんな感じでやっていきたいなと思っています。

―2季目でファイナルに出るのは、2人にとってかなりプラスだと思います

清水本当にそうですね。周りからすごいいい影響をたくさんもらって。で、まあ自分たちの演技もしつつ、色々ないいところだったりとか、アップの仕方だったりとか学んでいけたらいいなと思います。

本田そうですね。昨シーズンと比べて、すごく練習もしてきましたし、すごく自分たちの中でも成長を感じる部分もあったので、それが本当にここまで、こんなファイナルという大きい舞台まで来られるとは思っていなかったんですけど。でも本当に、なんでしょう、頑張ってきて良かったなというか(笑い)。本当に成長を感じられる、いい機会だなと思います。

―普段の試合の方が緊張したとおっしゃっていますが、世界ジュニアなど大きい舞台とも、また違う感じでしょうか

清水そう…。

本田あんまり緊張しないタイプなので、こっち(清水)が。

清水いやいやいやいやいやいやいやいやいや(笑い)。う~ん、結構、世界ジュニアの時はまだまだ本当にペアになれていないっていう感じで。それで、2人で滑って、この大きな舞台に出て、みたいな。試合数もまだまだ、その時は少なかったので。どうでしょう。

本田その時と比べて、もちろん今すごく経験も積めましたし、やっぱりそういった面でもっとこなしてきた分、すごく落ち着いて、今回は試合ができたなと思います。

ジュニアGPファイナルのペアSPを終えて、自己ベスト50点台を喜ぶ清水咲衣(左)、本田ルーカス剛史組(撮影・松本愛香)

ジュニアGPファイナルのペアSPを終えて、自己ベスト50点台を喜ぶ清水咲衣(左)、本田ルーカス剛史組(撮影・松本愛香)

りくりゅうから感じる信頼関係

フリーを終えて

―感想をお願いします

清水大きな舞台で、ショートの時よりもたくさんのお客さんが入っていて、その中で自分たちのことに集中して、最後まで滑りきれたので本当に良かったです。

本田本当に最後まで滑り切れて、すごく自分たちには長い試合期間だったので、本当にやっと終わったというか(笑い)。本当に滑りだしてからあっという間だったんですけど、まあでも、終わってホッとした気持ちが一番です。

ジュニアペアフリーで演技を披露する清水(左)と本田(撮影・パオロ ヌッチ)

ジュニアペアフリーで演技を披露する清水(左)と本田(撮影・パオロ ヌッチ)

―この雰囲気で滑るのはなかなか経験していませんが、どう糧にしていきたいですか

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。