「負けず嫌いなのかなと思います」三原舞依の芯 ロールキャベツに例えるとすれば…

フィギュアスケートの近畿選手権(10月3~5日、木下アカデミー京都アイスアリーナ)女子で、三原舞依(26=シスメックス)が2位に入りました。

2024年12月の全日本選手権では、右足首と股関節の状態悪化でフリーを棄権。体のコンディションと向き合いながら、自らの思いを届けるシーズンを送っています。

2016年から競技会へ足を運んできた記者が、久々の三原の大会取材から感じたことを「Ice Story」としてつづります。

フィギュア




10月5日近畿選手権大会2位 優勝の三宅咲綺(中央)、3位の吉田陽菜(右)と笑顔

10月5日近畿選手権大会2位 優勝の三宅咲綺(中央)、3位の吉田陽菜(右)と笑顔


◇ ◇ ◇


会社のデスクに報告の電話を入れようと、リンクの外へ出た時だった。

10月5日、時刻は午後5時半ごろだったと記憶する。

近畿選手権の会場となった木下アカデミー京都アイスアリーナは、JR宇治駅から車で10分弱。なだらかな坂を上ったところにある。

広い駐車場の中央付近に、三原の姿があった。

丘の上から市街地を眺めているのか、スマートフォンを掲げている。

リンクの入り口からは、何を見ているのか確認ができなかった。

離れた位置から声をかけると「見てください。むっちゃきれいです」と反応してくれた。

近づいてみると、視線の先には夕焼けが広がっていた。

少し雑談をし、別れると、これまでの取材でのやりとりを思い出した。


10月5日、近畿選手権が行われていた木下アカデミー京都アイスアリーナの駐車場から見えた夕焼け(撮影・松本航)

10月5日、近畿選手権が行われていた木下アカデミー京都アイスアリーナの駐車場から見えた夕焼け(撮影・松本航)


2018年元旦。

惜しくも年の瀬に平昌五輪代表を逃し、須磨海岸で初日の出を見たと言っていた。

当時の取材メモを見返すと「太陽の光のように、演技を見て、感動してもらえるようなスケーターになりたい。この1年を笑顔で過ごしたいです」と語っていたようだ。

今回の近畿選手権でも女子フリー後の取材で、競技者としての気概を感じていたところだった。


フリーの演技

フリーの演技

肉の部分


4分間ほどの演技の肝は、冒頭にあった。

リンクサイドで見ていても、高さのある3回転ルッツを降りた。続けてつけたのが、3回転トーループだった。

2本目こそ回転不足となったが、以降も乱れがありながら7本のジャンプを降りきった。

「昨日のショートで3―3にならなかった時から『フリーで入れよう!』と思っていました。今日は絶対に3回転―3回転をプログラムに入れたくて、構成も変えてチャレンジしました」

前日4日のショートプログラム(SP)では、演技後半に組み込んだルッツ―トーループの連続3回転が3回転―2回転になった。

65・60点の2位発進にも「一番は2つ目がダブルになったのが悔しい。もっと思い切って、自信を持って滑れたら、後半のジャンプにもつながるんじゃないかと反省を得た。明日に向けて頑張りたいです」と反省を口にしていた。

SPで組み込める連続ジャンプは1本のみ。

演技の前半に確実に跳びにいく選択肢もある。

その点を尋ねてみると、返答にこだわりがにじんでいた。


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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。