「どういうこと?」の言葉力 印象に残る語録はどこから【京都・曺貴裁監督】/下

今季J1リーグで初めてシーズン終盤まで優勝争いに加わる躍進を見せた京都サンガF.C.。昨季序盤はJ2降格が危ぶまれる状況だったものの、後半戦からアグレッシブな戦いで力を証明し、今季はリーグ最終盤の11月を3位で迎えるまでの堂々たる戦いぶり。今季5シーズン目の指揮を執った曺貴裁監督(56)はどのようにチームを引き上げてきたのでしょうか。組織づくりや監督業などについて、一般社会にも通じる考えを聞きました。3回連載の最終回は「言葉力」をテーマに紹介します。

サッカー

◆曺貴裁(ちょう・きじぇ)1969年(昭44)1月16日、京都市生まれ。在日韓国人3世。洛北高~早稲田大に進み、91年に日立製作所(現柏レイソル)に加入。DFとして力を発揮し94年に浦和レッズ、96年にヴィッセル神戸へ移籍。97年現役引退。ドイツ留学を経て00年に川崎フロンターレのアシスタントコーチとして指導者を始め、01年からは川崎F下部組織で指導。05年に湘南ベルマーレに移り、U―18監督やアシスタントコーチなどを歴任し、12年にトップチーム監督就任。18年ルヴァン杯優勝でクラブ初タイトル。21年から京都サンガF.C.監督を務める。12月5日にクラブから契約更新、26ー27年シーズンまで指揮を執ることが発表された。

もっと聞きたいと思わせる言葉“貴裁語録”

曺貴裁監督の言葉には、人をひきつける力がある。練習後の取材対応や試合後の記者会見、サポーターに投げかける言葉、その全てが聞く者に興味を持たせ、もっと聞きたいと思わせるものだ。

「ファイナルの中のファイナルだっていうつもりでやらなきゃいけない。京都のサポーターの人たちに、今までの人生でうれしかったなって思ってもらえるような、そういう試合にしたい」

クラブ史上初めてJ1の優勝争いを繰り広げる中、10月25日の鹿島アントラーズ戦を3日後に控えた練習後、こう意気込んだ。選手やスタッフはもちろん、サポーターも鼓舞する熱い言葉。メディアを通して伝わることを考え、語りかけるように言葉を発した。

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スポーツ

永田淳Jun Nagata

Aichi

1980年(昭55)9月9日、愛知県生まれ。小3でサッカーを始める。法大卒業後、商社、フリーランスのサッカーライター、商社、外資系半導体メーカーでの勤務をへて、23年4月に日刊スポーツ新聞西日本に入社。日本サッカー協会B級ライセンス保有。日本アンプティサッカー協会技術委員長。X(旧ツイッター)は@j_nagata