【無料会員記事】辰吉寿以輝の現在地〈35〉課題が浮き彫りになった節目の20戦目

平成のカリスマ・辰吉丈一郎(54)を父に持つ辰吉寿以輝(29=大阪帝拳)が、2月15日のスーパーバンタム級8回戦でノーランカーの山内翔貴(26=本田フィットネス)と対戦しました。節目のプロ20戦目で勝利を目指しましたが、判定1―0の引き分けという予想外の結果に終わります。前半は山内のペース、後半は寿以輝が盛り返すも、ダウンを奪えず。課題が浮き彫りになった試合を詳報します。

ボクシング

★辰吉寿以輝 節目の20戦目の主な内容

  • 7センチの身長差が生んだ苦戦の全容
  • 前半ビハインドから後半どう巻き返したか
  • 結果を聞いても「顔色ひとつ変えなかった」理由
ポーズを取る辰吉寿以輝(左)と父・丈一郎(撮影・和賀正仁)

ポーズを取る辰吉寿以輝(左)と父・丈一郎(撮影・和賀正仁)

節目の20戦目 満席の会場で何が起きたか

2月15日、連日のメダルラッシュで沸いたミラノ・コルティナ五輪期間中。

大阪市の南に位置する、住吉スポーツセンターで、元世界王者・西田凌佑の再起戦をメインとする六島ジムの興行が行われた。

会場は、ほぼ満席の2610人が詰めかけた。

試合数は5。

メインは西田の世界挑戦者決定戦、そしてほかにアジアタイトルをかけた2つの試合が組まれた。

パンチのたびに歓声と怒号が飛び交う。

ここには、遠く離れたイタリアで行われる冬のオリンピックの気配は全くない。

寿以輝のノンタイトル8回戦は、第2試合だった。

本文残り87% (2506文字/2892文字)

スポーツ

益田一弘Kazuhiro Masuda

Hiroshima

広島市生まれ。2000年の入社からバトル、相撲、サッカー、野球を担当して、13年からオリンピック担当。
14年ソチ、16年リオデジャネイロを取材して、18年平昌、21年東京は五輪班キャップを務める。東京五輪後に一般スポーツデスク。
大学時代はボクシング部で全日本選手権出場も初戦敗退。アマチュア戦績は21勝(17KO)8敗。