24日の丸亀で平山智加が2度目の産休を経て復帰戦を走る。その節には平高奈菜も参戦。香川支部が誇る華麗な両輪が16年6月の周年以来にそろい踏みする。

今年3月のレディースオールスターは香川支部3連覇が懸かっていた。丸亀担当として期待したが09年の平山、10年の平高と女子で最優秀新人に輝いた“平平コンビ”不在の穴は埋められず快挙はならなかった。

平山智加(18年4月18日撮影)
平山智加(18年4月18日撮影)

16年1月に香川支部の後輩、中村桃佳が男女混合の下関をデビュー2年足らずで優勝したときには、香川支部女子の黄金期を迎える予感に震えたものだった。しかし平山は昨年5月2日から産休。平高はF3による休みが響き表舞台に立つことはなかった。

4月の住之江のオールレディースで久々に平高に会った。周りを気にせずガツガツ歩く“男前”の姿は変わってなかった。平高は昨年のF休み中のトークショーで会った格闘家・魔裟斗に「頂点に立てない自分に何が足りないか」を尋ねて「何かを捨てる覚悟で戦いに挑むこと」と言われて大きくうなずいていた。

平高奈菜(19年4月10日撮影)
平高奈菜(19年4月10日撮影)

復帰当初は原点のダッシュ戦で挑みリセット。女子頂点を争う戦いに戻ってきた。戦法や調整に迷いはなく、言動はメンタルの強化を感じさせた。その住之江では2コースからインの長嶋万記を差し切り、17年7月徳山以来の優勝を飾った。

「子供のために集中して走る」と話す平山と進化した平高。競い合って強くなった2人が巣立った地元の舞台で、再度火花を散らす戦いに胸躍らせたい。