モンキーターンがしたい-。ボートレースが大好きだった6歳の男の子の夢をかなえて、ファンの間でも伝説の回となったテレビ番組「探偵!ナイトスクープ」から21年たった。

その男の子が、数原魁(27=兵庫)。「幼少の頃に夢を与えてくれた世界で、今度は自分が夢を与えられる選手になりたい」とレーサーになり、1月平和島で初優勝。また1つ夢をかなえた。


さらなる高みを目指して数原魁の挑戦は続く
さらなる高みを目指して数原魁の挑戦は続く

数原と番組は、今も不思議な縁で結ばれている。

収録した尼崎ボート場で一緒にペアボートに乗った水野要さん(19年引退)とは、18年11月のデビュー戦で戦った。

3艇立ての模擬レースで共演した山本隆幸は師匠となった。

番組中、家の中でレースを模して遊んだおもちゃのショベルカーには自分で書いた「びわこ5」の張り紙。数原の初勝利は20年5月びわこの5枠からだった。

初優勝の後、すぐに電話した水野さんから「無理しないで、こつこつとやっていきなさい」とエールを送られた。

優勝はしたが、前期は勝率4点台と低迷した。だが意に介してない。「優勝はしたけど展開に恵まれただけ。レース内容には納得してない。今の僕では上のレベルで安定した成績は残せない。目先の勝利はこだわらず、旋回、スタート、調整とすべての面で違うことを試している。養成所に入った時から上を目指すために誰よりも考えてやってきた。そこはぶれてません」。

数原の頂点を目指す戦いに注目したい。