福岡支部の125期生7人がデビューした。担当する芦屋では11月10日に山田丈(21)、富田恕生(じょう=21)が初出走。それぞれプロの厳しさを痛感していた。これからどこよりも走る特別な水面に、少しずつ慣れてもらいたい。

山田丈(ボートレースHPより引用)
山田丈(ボートレースHPより引用)

富田恕生(ボートレースHPより引用)
富田恕生(ボートレースHPより引用)

地元の水面が特別なのは新人レーサーに限ったことではない。記念級やグランプリ覇者でも、地元のレースは大きな意味を持つことが多い。峰竜太が「地元では力が入り過ぎるから、普通に走るようにしている」と話せば、毒島誠も「地元のSG制覇は目標というより夢、グランプリと同じくらい」と言うほど。ボート界を引っ張る両エースにしても、思い入れは相当だ。

これにはまず、場に恩義を感じている部分がある。新人のときに数多くあっせんしてくれたり、番組でもチャンスをくれたりと助けてもらえることが多い。そのためA1になってからも「育ててもらった水面」と恩義を感じて活躍を誓う選手が多い。

そしてもう1つはファンのため。デビュー初出走や、水神祭、その他イベントで温かい声援を送ってもらえることが大きな励みになる。選手によっては、いつも水面の近くで応援してくれるファン1人1人を、認知しているという。

ボートレースの迫力も感じられるので、たまには水面の近くに立って、選手の間近で応援してみてはいかがだろうか。我々が思う以上にそれが選手の力になっているのだから。