住之江のフレッシュルーキー・高憧四季(22=大阪)が、「好きこそ物の上手なれ」を体現している。

大阪学芸高時代はサッカーに打ち込み全国大会出場。かつてサッカー担当だった私は高憧から「サッカーの試合をテレビで、ほとんど見なくなった。家でもボートレースばかり見ている」と言われたことがある。

他競技から転向した場合、ある意味、以前の実績を完全に捨てて、ボートレースに没頭しないと成功するのは難しい。高憧はオフでも映像を見て、日々、何かを吸収しようとしている。


住之江のフレッシュルーキーとして活躍している高憧四季(2021年1月31日撮影)
住之江のフレッシュルーキーとして活躍している高憧四季(2021年1月31日撮影)

その成果もあり、昨年12月福岡G3クイーンズクライマックスシリーズ(6着)、2月住之江混合戦(4着)で優出。特に、住之江優勝戦、1枠の守田俊介相手に2コースから果敢に握る姿勢を見て、近い将来にトップレーサーになると確信した。「道中も含めてまだまだ」と課題を挙げる。

男子のA1選手からも「高憧(四季)選手はペラをたたくのがうまい」という声も聞く。本人は「住之江では乗り心地重視。それ以外ではいろいろ試している」とペラ調整の引き出しも多い。高憧が大舞台で輝く日が来るのは間違いない。

◆高憧四季(たかはた・しき)1999年(平11)11月10日、大阪府生まれ。124期生として19年5月住之江でデビュー。同年7月住之江で初勝利。21年2月びわこで初優出。157センチ、48キロ。血液型B。