今年のボート界は「初物」がトレンドだ。

別表の通り、G1初優勝を果たしたレーサーが、すでに8人に達する。待望の初戴冠から、予測するのが難しいほどのジャイアントキリングまでさまざま。昨年の同時期はわずか1人(2月津・松尾拓)だけだった。


 
 

もちろん、3月大村クラシックで女子初のSG制覇を果たした遠藤エミも「初物」の1人。ベテラン復活がキーワードだった昨年とは、まるで潮流が違う。

デキる記者なら、次はこの人! と予想できるのだろうが、思い付いた共通項は35歳前後で、中国地区の選手が多いことぐらい。そこから浮かび上がる有力候補は…守屋美穂(G2・3度優勝)、柳生泰二(新勝率7・45)の2人。


守屋美穂(2021年11月22日)
守屋美穂(2021年11月22日)

柳生泰二(2021年3月1日)
柳生泰二(2021年3月1日)

守屋は記者が推奨せずとも、多くのファンが期待しているだろう。今のレースぶりなら混合戦でもチャンス十分だ。

柳生は西山貴浩、土屋智則らと同期の97期生。近況好調で、スタート、ハンドルとも切れがいい。

日々の舟券に一喜一憂しながら、今年は両者のG1制覇を楽しみに待ちたい。